帯状疱疹について
日本を覆うような大型台風10号が過ぎ去り、季節は秋めいてまいりましたが、みなさんいかがお過ごしですか。
今月のスタッフコラムでは帯状疱疹についてお話していこうと思います。
帯状疱疹とは?
まず帯状疱疹とはどのような病気か知っていますか?
原因としては・・・
多くの人が子供の頃に感染する水疱瘡と同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。水疱瘡が治ったあともウイルスは背骨に近い神経に症状を出さない状態で潜んでいます。加齢や疲労、ストレスによって免疫機能が低下するとウイルスが再び目覚め、帯状疱疹として発症するのです。
主な症状
初期症状として、右半身、左半身どちらかの神経に沿った皮膚の痛みや違和感、かゆみなどがあげられます。発熱やリンパ節が腫れることもあります。皮膚の痛みの程度は人によって異なり、次のように表現されるのが一般的です。
- ぴりぴり
- ズキズキ
- ジンジン
- 焼きつくような痛み
どんな治療をするの?
帯状疱疹の治療には抗ウイルス薬が使用されます。
抗ウイルス薬は、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化して活発に増えている段階でウイルスのDNA(遺伝情報を持っているもの)の合成を妨げることで、ウイルスが増えるのを抑える働きをします。症状が軽い場合や中低度の場合には、内服薬(飲み薬)の抗ウイルス薬で治療します。症状が重い場合や免疫機能が低下している場合には、入院したうえで抗ウイルス薬の点滴による治療が必要となることがあります。
再発するの?
帯状疱疹は、一度だけでなく二度、三度とかかる場合もあります。再発の際は、初めて発症した部位と大半が異なるといわれています。
2回目の帯状疱疹の発症は、女性および50歳以上に多いといわれています。
後遺症もあるの?
帯状疱疹を発症した方の2~3割の方は帯状疱疹後神経痛(PHN)へ移行するとされています。PHNの症状や程度は人によって異なりますが、焼きつくような、ズキンズキンとする、刺すような痛みがあるとされています。皮膚感覚の異常がみられることもあり、ほとんどの場合、痛みのある皮膚の感覚は鈍くなり、睡眠や日常生活に支障を来すこともあります。また軽く触れただけで痛みを感じるなどの症状がおこることもあります。
帯状疱疹後神経痛にかかった人のうち、1、2か月で症状が落ち着く人が多いと報告されていますが、3分の1の人は3か月以上続くとされ、5分の1の人は1年以上、という統計が出されています。痛みが3か月以上続く人は、発症の当初から痛みが強いことが知られています。
帯状疱疹の予防としては・・・・
第一に規則正しい生活習慣や適度な運動が大切です!!
まずは正しい食生活、適度な運動、睡眠です。まだまだ暑い日が続くので体調管理をしっかりしていきましょう。
50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンを接種を!
※接種日時点で静岡市に住民票がある50歳 以上の市民の方々を対象に10月1日(火)以降の接種で1回10,000円(最大2回まで)の助成が決定されました!
帯状疱疹は、一度罹患したからと言ってかからないというわけではなく、二度三度と罹患するリスクがあります。帯状疱疹に罹患された方もその水泡がかさぶたのように(加皮化)する頃には予防接種をお受けいただく事がお勧めされています。
まだ受けたことのない方や気になる方はぜひお話しだけでも聞いてみてください。
当院で取り扱っているワクチンは「シングリックス」というお薬です。
金額は1回23000円となります。(市からの助成を受けると13,000円/1回)
接種後から2か月~6ヶ月ほど間隔をあけて2回目を接種します。(2回接種で97.2%の予防効果!!)
一度接種すれば効果は10年といわれています。
帯状疱疹ワクチン接種をご希望の静岡市に住民票がある50歳以上の方はまずは静岡市に申請の上、当院へご予約の連絡をお願いいたします!