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猛威を振るうインフルエンザ感染症

[2025.01.13]

静岡市でも2024年末に警報レベルになりました。 
 現在、広く蔓延しているのはインフルエンザA型です。一方で都心部ではB型が散見されるようになってきているため、今後はB型も感染者数が増加する可能性はあります。
《現在国内で流行しているインフルエンザ株》
A型;A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型(香港型)
B型;ビクトリア系統
 
 一般的にインフルエンザA型の特徴は大流行をきたしやすい点です。また、A型に感染した後にB型に感染することもあるため、「自分はA型に感染したからもう大丈夫」と油断は禁物です。A型が流行のピークを過ぎたとしても、発熱やだるさなどが見られた際にはインフルエンザや新型コロナウイルス感染症を疑わざるを得ない状況はしばらく続きます(実際に当院でも新型コロナウイルス感染症も昨年末より増加しております)。インフルエンザの感染者数が多い状態が今後も当分の間は続くを予想されるため、しばらくはインフルエンザに注意しましょう。

●●●●A型とB型インフルエンザには下記のように“症状の違い”に特徴があります●●●●
【A型の特徴的な症状】…全身症状が重く、特に高齢者や持病を持つ方が重症化しやすい
・38~40℃の高熱が急激に出る
・咳や咽頭痛も伴う
・全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛が強い
【B型の特徴的な症状】…消化器系の症状が加わるケースが多く、胃腸の不調が気になることが
ある
・微熱や37~38℃程度の発熱が続く
・消化器症状(下痢や腹痛)が見られる場合もある
・全身症状はA型ほど強くない
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なお、抗インフルエンザウイルス薬には適切な服用時期があります。
1 発症から48時間以内に開始する発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少。
2 症状が出てから2日(48時間)以降に服用十分な効果は期待できません。
>>>故に、体調不良を感じられたら自己判断せず早めにかかりつけ医での検査をおすすめします。
※また、お子さんがインフルエンザを発症した際の注意点を記載します。
1 異変に注意する:痙攣、意識障害、異常言動、繰り返す嘔吐など、いつもと違う様子が見られ
たらすぐに医療機関を受診。
2 解熱剤はアセトアミノフェンのみ使用可:大人用の解熱剤(アスピリン等)はReye症候群(肝機能障害を伴う急性脳症)を引き起こす可能性があるため、ご家庭の判断で内服しない。
感染症の予防には、新型コロナ感染症で培った基本的な感染対策(石鹸を用いた手洗いやアルコールによる手指消毒、うがいなど)が有効です。感染症はまさに人生のように”一難去ってまた一難”、一つの感染症が減少したと思えば別の感染症が猛威を振るうことが多いので、この冬も十分セルフケアに心がけましょう。

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