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「犬が子どもに与える影響って?」

[2025.06.01]

 行く春を惜しみつつ新緑に目をうばわれる時期ですね。春のアレルギーもやっと落ち着きそうです。さて、今回のコラムのテーマは『犬が子どもに与える影響って?』です。日本国内で犬を飼育している世帯は約680万世帯で、全世帯の11.9%を占めています。ペットを飼育している人の割合は28.6%で、そのうち犬を飼っている人は44.4%と最も多いです。家庭で犬を飼育している世帯では、子どもがいる世帯もあるでしょう。

では、犬と子どもは、どう関係しているのでしょうか?

 

イギリスのことわざ 知っていますか?

子どもが生まれたら犬を飼いなさい

子どもが赤ん坊の時、子どもの良き守り手となるでしょう

子どもが幼少期の時、子どもの良き遊び相手となるでしょう

子どもが少年期の時、子どもの良き理解者となるでしょう

そして子どもが青年になった時、自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう

 

  • 責任感を育む

犬のお世話を通じて、子どもは自分の行動が他者に与える影響を学び、責任感を身につけます。餌やり、散歩、ブラッシングなど日常的な世話を任せることで、自分の役割を果たす重要性を実感します。

  • 共感力と感情の育成

犬は言葉を話さないため、子どもは犬の表情や行動から感情を読み取る必要があります。これにより、相手の気持ちを理解しようとする共感力が育まれ、人との関係にも良い影響を与えます。

  • コミュニケーションスキルの向上

犬とのやり取りは、言葉だけでなく身振りやトーン、タイミングも重要です。子どもは犬との接し方を試行錯誤することで、柔軟なコミュニケーションスキルを学びます。

  • 自身と自己肯定感の向上

犬のトレーニングや世話を通じて、子どもは成功体験を積み重ねます。これにより、「自分にもできる」という自信がつき、自己肯定感の向上につながります。

  • ストレスの軽減と心の安定

犬とのふれあいは、子どもにとって大きな癒しとなります。学校や友達関係のストレスを和らげ、心の安定を保つ効果があります。

  • 規則正しい生活習慣の確立

犬を飼うと、毎日決まった時間に散歩や餌やりをする必要があるため、自然と規則正しい生活リズムが身につきます。

  • 健康的な身体活動の促進   

犬との散歩や遊びを通じて、子どもは運動習慣を身につけ、体力の向上や健康的な生活を送ることができます。

 

 子どもの成長にとって、犬の存在はかけがえのないものです。大切な家族や友人として、また守るべき“弟”や“妹”のような存在として、生涯に渡って子どもの人生に寄り添ってくれることでしょう。

ペットを飼うことは、子どもに大きな成長の機会をあげられますが、当然ですがペットも生き物ですので、飼うことにはその命の責任があります。

ペットを飼う時は家族全員で遊んで迎え入れ、子どもにも適切な量の世話などの責任を分担していきたいですね。家族の一員として、全員の責任でペットと一緒に暮らしていくことで、子どもは思いやりや責任感など多くの事を学べますよ。

 

参考文献:一般社団法人ペットフード協会「2024年全国犬猫飼育実態調査」

特定非営利活動法人ドックセラピージャパン 子ども食堂

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